もとにして土地利用形態を図示したのが図1-2-1〜1-2-5である。また図1-3には各地域の土地利用の割合を示した。基本的にはどの調査地点でも人工的立地(運動場や採草地)と耕作地といった新たに人為的に造成された立地が50%以上を占めており、河川周辺立地の人工的な利用が非常に進んでいることが読み取れる。また調査地点が比較的ヨシ原が多く残っている場所であるとはいっても、ヨシ群落の割合はどの立地でも10%以下であり、秋ケ瀬公園周辺部では、3.5%程度になっている。このように本来は大規模に広がっていたと考えられるヨシ原は、現在では非常に減少している。同様にハンノキやヤナギのような湿生森林群落を中心とする木本群落もやはり非常に少なくなってきており、一般的にはどの立地でも10%以下になっていた。ただし秋ケ瀬公園周辺部では同公園内に、比較的大面積のハンノキを中心とする林分が保全されているために木本群落の割合が他の地域に比べて多くなっているのが特徴である。
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